新社会人として社会に旅立っていく皆様、こんにちは。
社会人として働き始める時は、それまでの学生生活とは生活環境がガラッと変わり、わからないことだらけで不安な事が多いですよね。そのわからないことの中でも私が当時もっとしっかりと理解していたら無駄がなかったなぁと思うことに革靴選びがあります。
当時の私は、革靴には大して興味もなく、ABCマートで2足目半額的な安売りの靴を購入しては履きつぶしていました。しかもヒモ靴が嫌いでローファーとモンクストラップの靴しか持っていませんでした。今考えると恥ずかしいです(笑)。
そんな私の経験を踏まえて、戦略的に革靴を無駄なく選ぶ方法について解説させて頂きます。
無駄のない戦略的な革靴の揃え方
革靴の色、数、形、機能の視点から無駄がない靴選びについて説明したいと思います。
革靴の色は黒一色
靴の色に関してですが、まずはベースとなる黒です。茶系の靴も欲しくなりますが、最初は我慢しましょう。茶系を我慢して黒一色に統一する理由は2つあります。
黒一色だとメンテナンス負荷が減る
靴のメンテナンスには、ブラッシングやクリームによる栄養補給やワックスによる靴磨きがありますが、色が複数あると単純にブラシとクリームとワックスを茶と黒の2色分揃える必要が出てきます。茶系もライトブラウンとダークブラウンを購入すると3色分必要になってしまいます。
また、革靴のメンテスキルという意味では黒の革で一通りできるようになってから、色合いの難易度が黒よりも多少あがる茶系に進んだほうが良いでしょう。
ベルトやカバンとのコーディネートが楽になり、節約もできる
洋服と靴とのコーディネートの際に、靴とベルトの色や素材を揃えると統一感が出てカッコよく見えます。街で靴とベルトの色が揃っていない人を探してみてください。チグハグな感じがして変に見えます。逆に揃っていると全体が締まって見えます。
茶系の靴があると当然、茶系のベルトとカバンも必要になってきます。社会人になりたての頃は資金的にもゆとりがあるわけではないので、節約したいですよね。最初は使い回しが効く黒で揃えて、ある程度社会人としての経験を積んで、金銭的にも余裕が出てきてから茶系のアイテムを好みに応じて揃えてみてください。
革製品は寿命が長いので良質なアイテムを購入するためにも無駄な買い物は減らしましょう。
靴の数は最低3足、出来れば4足
靴は1日履いたら、最低でも2日は休ませる必要があります。野球で言えば先発ピッチャーみたいなもので、連日フル稼働させたらすぐにダメになってしまいます。どんなに好きな靴でも週2回までしか履いてはいけません。
このペースを遵守すると最低でも3足必要になりますが、私は更にプラスでもう1足必要だと考えます。
具体的には雨用の靴です。
雨が降らないのであれば、3足でもローテーションは組めるのですが日本の気候を考えるとどうしても雨用の革靴は1足持っておきたいです。
3足+1足揃えましょう。
ストレートチップは必須あとは好み
何が何でも内羽根式の黒ストレートチップは絶対に購入してください。
ビジネスではもちろん、冠婚葬祭でも活躍してくれます。(逆にカジュアルは少し難しいですけど)。
どんな所に履いていっても恥ずかしくない王道の靴です。
ここからは好みの問題になりますが、私がおすすめするの外羽根式のプレーントゥです。
理由としては、ビジネスもカジュアルにも使える使い勝手の良さです。
そしてもう一足は、個人的にはモンクストラップでしょうか。
モンクストラップは紐じゃないから楽にも関わらずスーツでもいけますし、夏場のビジネスカジュアルでも大活躍です。
デニムにだって合います。
そして最後は雨用の靴です。
雨用は専門のRegalかスコッチグレインの防水機能のついた靴をオススメしますが、形はストレートチップかプレーントゥじゃないでしょうか。
スーツに合いますからね。
靴底はラバーソール
ラバーソールをおすすめします。
どうしてもオフィスビルの床や駅の階段は滑りやすかったりします。私は、スーツ姿で雨の日に滑って転んだことがありますが、スーツは濡れて汚れるし、怪我するリスクはあるし、周りの人に白い目で見られるし、場合によっては人に怪我させてしまう可能性だってあります。
絶対ラバーソールにしましょう。レザーソールの場合は、ハーフラバーを装着することをオススメします。絶対です。
ブランドは国産のリーガル・スコッチグレインあたりが無難
お金に余裕があるのであれば、ジョン・ロブでもエドワードグリーンでも購入して頂ければ良いのですが、そんな人はいませんよね。
逆に、お金がないからと言って、激安合皮のギョーザ靴だったり、ABCマートの2足目半額的な革靴はおすすめしません。
ある程度値が張る靴じゃないと大切に出来ないのです。
100円ショップで購入したモノは大事に使うというよりも消耗品として使い捨てる感じですよね?
あの感覚と同じです。どうも安い靴だと愛着がわきません。
愛着がわかないと使い捨てになりがちで、結果的に不経済になります。
そこでおすすめなのが、リーガルとスコッチグレインです。日本製ということもあって、関税がかかっていない分、コストパフォーマンスは高いです。その一方で、そこまで安い価格でもありませんので、愛着もわきます。
リーガルに関してはこちらの記事でも取り上げています。
また、会社の上司や取引先との会食で靴のブランドを見られた際に、若い人が履いていても嫌味がないですし、むしろ好感が持たれます。リーガルがダサいと言うような人は「価格が高い≒良い靴」という発想しか出来ない可愛そうな方です。ジョン・ロブだけが革靴ではありませんよ。
予算の都合で3足揃えることができなかったとしても1足でも構いませんので、ぜひ、リーガルやスコッチグレインもしくはそれ以上のブランドの靴を購入してみてください。
新社会人の靴にまつわる失敗あるある
スーツにローファーを合わせてしまう
よくやってしまいがちな間違いにスーツ+ローファーというコーディネートです。
ローファーは紐がなくて脱いだり、履いたりするのが楽なので便利なのですが、スーツに合わせるにしてはカジュアルすぎてしまいます。
ジャケパンスタイルのようなビジネス・カジュアルであれば、ローファーでも問題無いのですが、新入社員のうちはやめておきましょう。
紐靴がどうしても嫌な場合は、モンクストラップの靴を用意しましょう。モンクストラップであればスーツでも対応できます。
ちなみに、ローファーは怠け者という意味です。
ベルトと靴の色が違う
先にも述べましたが、スーツスタイルでベルトと靴の色が違うと変です。
町中で探してみてください。その違和感に気付くはずです。
必須でないにして、カバンと腕時計のベルトも同じ色、質感の革で揃えると更に統一感が出てきます。
最初は、靴、ベルト、カバンを黒アイテムで統一した方がコーディネートが楽でミスすることも無いので、オススメです。
ある程度経済的にも仕事的にも余裕が出てくるまでは、茶色の靴やベルトの楽しみをとっておきましょう。
つま先の尖った靴は評判が最悪
つま先の尖った靴はとにかく評判が悪いです。特に女性からの評価は圧倒的に悪いです。こちら参照。
得することは何一つないので、絶対にやめましょう。
まとめ:
新社会人が靴を揃える時には、下記の4つを意識して頂ければ無駄がありません。
- メンテの手間を考えて黒一色
- 3足+雨用1足がベスト
- 黒の内羽根式ストレートチップはマスト
- 出来ればRegal・Scochgrain以上のブランドを大切に使う
具体的な靴のラインナップイメージ:
- 黒のストレートチップ
- 黒のプレーントゥ
- 黒のダブルモンク
- 黒の雨用の靴
ちなみに、このラインナップに合わせて下記のメンテグッツも揃えておきましょう。
- シューキーパー×靴の数
- 馬毛ブラシ1本
- 豚毛ブラシ1本
- 黒の保湿用クリーム
- 黒のワックス
- 防水スプレー
これだけあれば、十分です。
ある程度、メンテナンスにも慣れてきたら茶系の靴もラインナップに追加したり、ボーナスでもうワンランク上のブランドの革靴を購入したりして楽しんでください。
よい革靴ライフを!
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雨用の革靴もあると非常に便利です。確実に出番のある靴ですので、ぜひ検討してみてください。
コメント
[…] 仕事で革靴を履くとなると3足はほしいところです。無駄のない革靴の揃え方を参考にして揃える順番を考えて効率よく揃えましょう。 […]